この記事を書いている段階で、私はまだ特別児童扶養手当をもらえていません。

でも、調べれば調べるほど思います。
これは、絶対に一度確認した方がいい制度です。
特に、子どもに心疾患や先天性の病気がある家庭。
そして、所得制限にかかるかもしれない家庭。
「どうせ対象外でしょ」と思って申請しないのは、本当にもったいないかもしれません。
私自身が、まさにそうでした。
出産前に「対象外だと思います」と言われた
うちの場合、出産前の段階で子どもに単心室があることが分かっていました。
そのため、出産前に役所へ相談に行きました。
その時に聞いたのが、特別児童扶養手当についてです。
窓口では、たしかこう言われました。
「支給対象外だと思います」
もちろん、役所の方もその場で断定したわけではないと思います。
でも、こちらとしては「そうなんだ。うちは対象外なんだ」と受け止めました。
ちゃんと窓口で聞いていたんです。
だから、その後も特に申請はしませんでした。
出産後も申請しなかった
出産後も、医療費助成などの手続きで役所には何度も行きました。
小児慢性特定疾病のこと。
医療証のこと。
その他、子どもの病気に関わる手続き。
でも、その中で特別児童扶養手当について積極的に案内されることはありませんでした。
こちらも、出産前に「対象外だと思う」と聞いていたので、特に聞き直すこともありませんでした。
今思えば、ここが本当に悔しいところです。
インスタで同じ症状の子が支給開始になったと知った
ある日、インスタで同じような症状のお子さんがいる方の投稿を見ました。
そこに、特別児童扶養手当の支給が始まったという内容がありました。
正直、衝撃でした。
え?
同じような病気でも、対象になるの?
うちは対象外って聞いていたけど?
そこから改めて役所に確認しました。
すると、おそらく支給対象になる可能性があるとのこと。
この時点で、かなりショックでした。
なぜなら、もし最初から申請していれば、生まれてからずっと受け取れていた可能性があったからです。
ここからが本当に大事。対象になるのに、所得制限で止まった
そして、ここからが本当に大事なところです。
うちの場合、子どもの状態としては支給対象になる可能性が高い。
ただし、所得制限にかかるため、結果として支給停止になる可能性が出てきました。
しかも、超えていた金額はわずかでした。
たった数万円。
もし知っていたら、調整できたかもしれない金額です。
うちの場合、認定されるならおそらく2級です。
令和8年4月時点の2級の支給額は月38,930円。
年換算すると、
38,930円 × 12か月 = 467,160円
約47万円です。
これが、生まれてからずっと対象だったかもしれないと考えると、100万円以上の金額を受け取れていなかった可能性があります。
これは本当に大きいです。
もちろん、制度上どう判断されるかは最終的に役所や審査次第です。
でも、「対象外だと思って申請しない」ことで失う可能性がある金額としては、あまりにも大きい。
だから私は、同じような家庭にはこう伝えたいです。
まずはダメ元で申請した方がいいです。
診断書の文書料がかかるかもしれません。
申請しても通らないかもしれません。
手間もかかります。
でも、ローリスク・ハイリターンです。
逃した時のダメージが大きすぎます。
所得制限は「年収」だけで見ない方がいい
さらに調べていくと、もっと重要なことが分かってきました。
特別児童扶養手当には所得制限があります。
ここで注意したいのは、単純な額面年収だけで判断するものではないということです。
もちろん、年収の目安はあります。
でも、実際には所得額で判定されます。
ここを私はちゃんと理解していませんでした。
「年収が高いから無理」
「額面で超えているから無理」
そう思ってしまいがちですが、実際には所得控除などによって判定上の所得額が変わる可能性があります。
ここがめちゃくちゃ重要です。
① 扶養人数によって所得制限のラインが変わる
まず、所得制限のラインは扶養人数によって変わります。
扶養親族等の数が増えると、所得制限の基準額も変わります。
ここは調べると出てくるので、知っている方も多いかもしれません。
ただ、注意したいのは、誰の所得で見るのか、扶養人数をどう数えるのか、配偶者や家族の状況によってどう変わるのかという点です。
保護者本人だけでなく、配偶者や同居している扶養義務者の所得も関係する場合があります。
妻または夫が扶養に入る場合。
パート収入がある場合。
子どもの人数が変わる場合。
親族と同居している場合。
このあたりで判定が変わる可能性があります。
だから、ネットの表だけ見て判断するのではなく、必ず役所で確認した方がいいです。
② iDeCoで所得額を下げられる可能性がある
そして、私が一番知らなくて後悔したのがこれです。
iDeCoです。
私はNISA一本で考えていて、iDeCoはやっていませんでした。
理由はシンプルで、資金ロックが嫌だったからです。
60歳まで引き出せないのが嫌で、なんとなく避けていました。
でも、今回調べていて気づきました。
iDeCoの掛金は、所得控除になります。
つまり、所得制限の判定に関わる所得額を下げられる可能性があります。
これは、めちゃくちゃ大きいです。
例えば、所得制限を3万円だけ超えてしまうようなケース。
極端に言えば、その年にiDeCoを3万円分掛けていれば、判定上の所得額を下げられた可能性があります。
もちろん、実際の計算はもっと正確に確認する必要があります。
所得の種類や控除の内容、自治体の判定方法によっても変わるはずです。
でも、考え方としてはこうです。
年収ではなく、所得制限上の所得額で見る。
そして、iDeCoなどの所得控除によって、その所得額を下げられる可能性がある。
これを知った時、本当に落ち込みました。
やっておけばよかった、iDeCo。
仮に年間3万円のiDeCoで所得制限を下回れたとしたら、3万円の資金ロックで、年間約47万円の手当が受け取れた可能性があります。
もちろん、iDeCoは将来のための資産形成なので、掛け金が消えるわけではありません。
資金ロックはあるけれど、自分の将来のためのお金です。
そう考えると、損というより、むしろかなり合理的な選択だったかもしれません。
本当に、もっと早く知りたかったです。
気づいた時には後の祭り
ここでつらいのが、所得制限は前年の所得で見られるということです。
つまり、気づいた時にはもう遅いことがあります。
「あ、少し超えていた」
「iDeCoをやっていれば下げられたかも」
「医療費控除をちゃんと使っていれば変わったかも」
そう思っても、前年が終わっていれば基本的には後の祭りです。
ちーん、です。
私はまさにそれでした。
会社員でも、条件によっては掛金で調整できる可能性がある
働いている会社や年金制度によって、iDeCoで掛けられる金額は変わります。
企業型DCがあるか。
会社の年金制度がどうなっているか。
本人の働き方がどうか。
このあたりによって上限は変わります。
ただ、条件によってはそれなりの金額を掛けられる場合もあります。
ということは、所得制限ギリギリの家庭にとっては、数年分の昇給による所得増加をある程度カバーできる可能性もあるのではないかと思いました。
もちろん、これは必ず事前に確認が必要です。
でも、知らないまま対象外になるのと、知った上で準備するのでは全然違います。
③ 医療費控除も確認した方がいい
もうひとつ、医療費控除も重要です。
これも私はちゃんと活用できていませんでした。
うちは、たまたま前年に大きな入院などが少なかったため、医療費控除の対象になるほどではありませんでした。
でも、今年に限って言えば、医療費がかなり大きい年です。
上の子の歯科矯正で50万円を一括払いしました。
これが前年だったら、所得制限の判定に影響した可能性があったかもしれません。
もちろん、医療費控除の対象になるもの、ならないものがあります。
歯科矯正も目的によって扱いが変わる場合があると思います。
だから、ここも必ず税務署や税理士、役所に確認した方がいいです。
でも、とにかく言いたいのは、
医療費控除も、特別児童扶養手当の所得制限に関係する可能性がある
ということです。
医療費が多い家庭は、絶対に確認した方がいいと思います。
これは裏技ではなく、正当な方法
iDeCoや医療費控除を使って所得額を下げるというと、なんだか裏技っぽく聞こえるかもしれません。
でも、これは制度上認められている控除を正しく使うという話です。
不正でもなんでもありません。
むしろ、知らない人だけが損をする仕組みに近いと感じました。
特別児童扶養手当は、必要な家庭にとって本当に大きな支えになります。
だからこそ、対象になる可能性があるなら、きちんと申請した方がいい。
所得制限にかかりそうなら、年収だけで諦めず、控除も含めて確認した方がいい。
これは、私が身をもって感じたことです。
所得制限って、正直どうなんだろう
ここからは完全に個人的な感想です。
なんで特別児童扶養手当に所得制限があるんでしょうね。
現在、所得制限の撤廃に向けた動きもあるようですが、個人的には一刻も早く進んでほしいと思っています。
うちもそうですが、子どもに病気や障害があると、どうしても働き方に制限が出ます。
通院。
入院。
手術。
日々の体調管理。
保育園や学校との調整。
夫婦ともにフルタイムで働くのが難しい家庭も多いと思います。
そうなると、家計を支えるために、働ける方が頑張って稼ぐしかない。
でも、頑張って稼いだら所得制限にかかって手当が止まる。
これは正直、かなりつらいです。
400万円を2人で稼ぐ世帯と、800万円を1人で稼ぐ世帯は、同じではありません。
特に、片方が働きたくても働けない事情がある家庭では、世帯の見え方と実際の余裕はかなり違うと思います。
これは完全に愚痴です。
でも、同じように感じている人は多いのではないでしょうか。
まずは申請。次に所得制限の確認
最後に、私がこの記事で一番伝えたいことです。
特別児童扶養手当は、まず確認した方がいいです。
「うちは対象外だと思う」
「役所で対象外っぽいと言われた」
「同じ病気でももらえないかもしれない」
「文書料がもったいない」
そう思っても、一度ちゃんと確認した方がいいです。
できれば、申請まで進めた方がいいと思います。
そして、所得制限にかかりそうな家庭は、年収だけで諦めないでください。
扶養人数。
iDeCo。
医療費控除。
その他の所得控除。
このあたりで結果が変わる可能性があります。
私は、もっと早く知っていればと思いました。
知らなかったことで、本来受け取れたかもしれない手当を逃した可能性があります。
同じ思いをする人が少しでも減ってほしい。
だからこの記事を書きました。
正確な判断は必ず役所に確認してください。
税金や控除については、税務署や税理士にも確認してください。
でも、これだけは強く言いたいです。
特別児童扶養手当は、絶対に一度確認してください。
ダメ元でも申請する価値はあります。
逃した時のダメージが、本当に大きいです。


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